シンガポールで非健康的な砂糖含有量の多い飲料 sugar sweetened beverage(SSBs)の規制が強まる。規制はSSBsの健康への懸念から、意見調査を踏まえた結果です。
シンガポール保健省(The Ministry of Health)と健康増進委員会(the Health Promotion Board)では2018年12月4日から2019年1月25日までに幅広い関係者に対し意見調査を行いました。
調査項目は下記4つ。
(1) 栄養ラベルの義務付け
(2) 広告規制
(3) 製造業者や輸入業者への物品税
(4) 高いSSBsの販売禁止
シンガポール政府は調査結果を踏まえ、上記の(1)と(2)、つまり(1)健康状態の低い砂糖入り飲料には健康度が低いことを示す栄養ラベルを貼ることを義務付けること、(2)特に健康に悪い砂糖入り飲料には広告を禁止する措置を決定したようです。
まず、SSBsを栄養に応じて段階分けします。その上で消費者にとって健全でないSSBsに対しラベル掲載を義務付けます。また義務付けられないSSBsに対しても消費者の判断基準となるよう、SSBsに応じたラベル掲載を推奨するとのこと。
最も健康への悪影響が懸念されるSSBsに対しては、放送媒体や印刷媒体を含む広告規制を導入します。
シンガポール保健省や健康増進委員会はラベルのデザインなどにおいて、今後も消費者含む関係者とディスカッションを重ねるようです。合わせて物品税やSSBsの販売禁止についても検討を重ねていくとのこと。