ビールやワインの適度な消費は健康にプラスの効果を与える

推奨されるアルコールの適度な消費量は、女性で1日アルコール10g(またはワイン150mL)ほど、男性で1日アルコール20g(またはワイン300mL)程度。

Gurmeet Singh Sarla氏によって、ビール消費量が健康に与える影響が論文としてまとめられています。

論文ではアルコール消費量は推奨される消費量を超えなければ、抗発がん性の効果と心血管系(心臓と血管を一つの器官とみなした呼び方)を保護する役割があると述べられています。

たとえば適量のワイン摂取では前立腺がんや乳がんといったリスクを軽減する効果があります。糖尿病と心血管疾患の患者にも健康上、良い効果があることが証明されています。また、血管、動脈の硬化について、疫学的検査により、過剰なアルコール摂取や非飲酒者においては高く、少量の適度な消費者においては低いことが分かっています。

上記の適度な摂取量において、ビールとワインでは後者の方がフェノール含有量が多いため、より効果的だそうです。

お酒の種類の中で、特に高いアルコール濃度のスピリットについては、アルコール濃度が高い反面、ポリフェノール(フェノール)濃度が低いため、血管系への良好な健康効果は統計的にも明らかになっていません。

ただ別の研究結果では、度数の高いアルコール飲料にも健康上ポジティブな結果が得られるようです。これは健康上のプラスの効果として、ポリフェノールだけでなく、一部は主にアルコール(エタノール)によるものであることを説明しているとのこと。

なお、冒頭の推奨される適度な消費において女性が男性よりも推奨摂取量が少ない点に関しては、女性の身体がアルコールの影響に対してより敏感であるということです。

著者は論文内で、「ワインとビールに関する利点は、あくまで適度な消費に依存していることを強調しなければならない」と述べています。

It must be emphasized that the benefits associated with wine and beer are dependent upon moderate consumption.

論文の著者: Gurmeet Singh Sarla氏
Beer Consumption: Health Effects

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