“ロシア”と聞いて、日本人にとって「寒い」「暗い」などのイメージがあると思います。
しかし、実際渡航経験のある方だとよくご存知だと思いますが、気候はロシアの夏は過ごしやすく涼しいですし、冬は長時間外を歩くことが難しいほどの極寒で「寒い」のは当たっていますが、人々は「暗い」ではないのです。
そんな馴染みの少ない日本人へ向けて、今日はロシア人の性格についてざっくりお伝えします。知れば知るほど好きになるものです。まずはロシア人の性格について知りましょう。
ロシア人は愛想笑いをしない
まず、ロシア人は、日本人のように“愛想笑い”をしません。
日本では「笑う門には福来る」。辛い時でさえ笑い飛ばそうというほど、笑顔は大切だとされています。私もどっぷりそのひとりです。笑顔は人間にのみ与えられた大切な宝物ですからね。
ロシアでは、面白くもない場面でニコニコ笑っていると「バカ」だと思われるそうです。日本人よりも笑顔が少ないのは直に感じました。レストランなどでも対応が悪い?と思う接客もありますが「仕事中は笑わないで真面目にやる」との教えも影響しているようです。なので、決して対応が悪いわけではなく、真面目に働いているということの証ですので、大丈夫です。しかし、比較的若い人達は笑顔で会話を交わしてくれる人も増えているように感じます。
それから個人の見解ですが、寒い国ですので、真冬に長時間外を歩いてみると・・・笑えません!いくら防寒していても寒いものは寒いですから、面白くても顔が強張り笑顔になりません。カフェで一息する時には、また至福の笑顔に戻りますが(笑)
ロシア人のチッ!
ロシア人が舌打ちをすることを、よく耳にしました。日本人からするといい気持ちはしません。しかし、ロシア人の舌打ちは苛立っているのではなく、普段使いとして日常茶飯事の音のようです。解釈として「チッ!(ほ~なるほど)」「チッ!(う~ん)」のような感じで使用されるようなので、ロシアへ行って舌打ちされても嫌な気持ちになったりする必要はありません。ロシア人は日本人よりもはるかにガタイがいい人が多いので、舌打ちに敏感に反応しカッとなって、ロシア人と喧嘩に・・・は、自粛した方が良さそうです。
ロシア人の迫力
ロシア人の体型も然る事ながら、声の大きさにも大変迫力があります。ロシアではオペラなども有名ですが、声量が違うのでしょうか?例えば道を尋ねると、ものすごい勢いで早口で怒鳴られているかのような迫力があります。しかし、親切に教えてくれようとしているだけなので大丈夫です。声の大きさは懐の大きさだと思いましょう。
ロシア人のルーズさ
こればかりは、電車の時間が1分も遅れないほどの正確さ、時間に厳格な日本人にとっては、最初はびっくりするかもしれません。でも、文化の違いも海外旅行の楽しみのひとつ。遅れることが当たり前だと思えば、苛々もしません。ロシア人はどれだけ待っても怒鳴る人も文句を言う人もそういません。ただただ待っています。但し、待つこともできれば、待たせることもできます。その点も含めてどうぞ悪しからずご理解ください。日本ではせかせか急ぎ足の毎日が、何だかゆっくり進むような感覚になります。
極めつけは、何と言ってもロシア人の優しさ、温かさ
今まで色々とあげてきましたが、これだけだとやっぱりロシアは「オソロシア」なイメージが強くなりますが、本当はロシア人はとっても優しく温かかったのです。
困っている人をほっとけないので、道を尋ねたら少し距離があっても目的地の近くまで案内してくれたり、詳しく説明してくれます。ほとんどの人が無視をせず足を止めて聞いてくれます。雪道でスリップして立ち往生している車がいたら、そっと車を押し助けてあげて何事もなかったかのように去っていきます。助け合うことが当たり前なので、見返りを求めません。
本音と建前がない、ストレートなロシア人と話すと、顔色を伺ったり気を張らずに話せて和みます。仲良くなるまではそっけないですが、親しくなると、家族のように温かく迎えてくれる・・・そんな優しさに逢いにロシアへ出かけましょう♪
ロシア人は日本人を歓迎してくれます!