昨日に引き続き、ウラジオストクの観光潜在需要を今回は近隣人口で表現してみようと思います。
ウラジオストクは極東最大の都市ですが、アジア諸国の人口と比較するととても規模が小さいことがわかります。比較の対象がウラジオストクは都市なのに対し、他は省・国のレベルなのでこれだけでウラジオストクが規模が小さいと判断するわけにはいきません。ソ連崩壊以降、ウラジオストクからは人口流出が続いていましたが、近年は増加を続けているとはいえ、しかし、都市としてはまだまだ人口希薄であることは確かなようです。
このグラフから読み取っていただきたいのはウラジオストク人口の絶対規模ではなく、いかに周辺に活気あふれたアジア人がいるかということです。観光がその最初の動きになる可能性は高いです。観光に関していえば、中国や韓国からはホテルやゴルフ場といった分野ですでにウラジオストクや沿海地方へ莫大な投資が行われています。リゾート・レジャーの分野が注目されているわけです。さらにウラジオストクにはカジノがあり(厳密にはアルチョムにある)、マカオより近いカジノとして中国人の関心の的にもなっています。
巨大なアジアの人口の波がロシアに押し寄せるとどのようなプラスの変化が起きるのか、非常に楽しみなところです。