ロシア三大都市の旅行費用を比較(モスクワ、サンクトペテルブルク、ウラジオストク)

今回はロシアへの旅行費用を簡易な方法で調査してみました。主要都市としてモスクワ、サンクトペテルブルク、ウラジオストクの3都市の旅行費用を比較しています。

旅行費用の概算データ(画像)

※ロシアビザーズのバウチャー込ビザ代行料金は現在6200円です。

まずはじめに、参考サイトはe-tour、JIMSWORD、Numbeo、Booking.comです。項目ごとの参考については画像をご覧ください。旅行日は4月30日から5月6日のゴールデンウィーク期間です。集計した日付は3月16日です。データはロシアルーブルと日本円を表示しています。換算レートは1ルーブル=2円としています。旅行として項目が最適でないことや変数の値も恣意的である問題点もありますが、あくまで概算なのでご了承ください。

ロシア旅行費用比較の結果

比較の結果、ゴールデンウィークにおけるロシアへの旅行コストで最も高くつくのはサンクトペテルブルクの32万円でした。一番安く旅行できるのがモスクワの23万円で、ウラジオストクは25万円でした。

今回の収集結果は概算であり、注意を要する点がいくつか挙げられます。

  1. ロシア旅行の20~50%を占める往復航空券ではサーチ日が3月16日でゴールデンウィークに迫っているため、高額となった可能性がある。
  2. 往復航空券でウラジオストクだけ安価なのは、4月28日からS7航空の増便があり予約が埋まっていない可能性があるため。
  3. 往復航空券と同様に費用のうち高い割合を占める宿泊費で、サンクトペテルブルクとウラジオストクが高いのは、5つ星評価のホテルの最安値を選択したためであり、一般ホテルの水準はモスクワとほぼ同じ水準で宿泊できる可能性がある。
  4. 物価参考サイトでは標本数が少ないと必ずしも平均的物価水準を表しているとは言えない。

以上の注意点のほか、今回明らかになった(正確性は保証しません)こともあります。

  1. レストランは大都市ほど高くつく傾向がある。
  2. 交通費も大都市ほど高くつく傾向がある。
  3. ショッピング(国際的衣料チェーン店)に関しては、物流コストや生産拠点の有無などの可能性からウラジオストクだけ高額となっている。

まとめ

かなりおおざっぱでしたが、ロシア旅行費用の比較についてまとめたいと思います。ロシアへのトラベルコストの特徴は航空券代と宿泊費が圧倒的でした。この結果はロシア以外のほとんどの国に当てはまることでもあるかもしれません。ですが、日本からロシアへLCC(格安航空)が就航していないことが航空券の高止まりを招いている一因でもあるでしょう。裏を返せば、さらに割安で渡航できる国を経由すれば費用を抑えることも可能になるでしょう。

ウラジオストクをみると、同地を旅行する目的として適しているのは純粋な観光であり、ショッピングは適していないことがわかりました。反対にモスクワやサンクトペテルブルクでは生活コストが高くつく分、観光次いでにショッピングを兼ねるのも悪くないことが示されています。

旅行費用のうち、航空券代と宿泊費を除くと、それほど大きな差にはならないこともわかります。「ロシアのどこへ旅行したいか」「旅行予算はどこまでか」という2点を天秤にかけなければいけない、旅行の際に当然といえば当然の結果が浮き彫りになったわけでもあります。

※あくまで概算であり、正確性を保証しません。注意事項や注記をよくご確認いただき、その点を了承の上ご参照ください。

*当社ではロシアへ渡航する日本人の方を対象にサービスを提供していましたが、今般の国際情勢を受け、(当社は戦争自体に反対のため)自主的にサービス提供を停止しています。

X